「蒸気機関車がいた時代」

函館本線 急客「ていねニセコ その2

たくさんの内地からの客を乗せたC62牽引の列車は函館から2時間ほどで長万部に到着する。
この先小樽までには、いくつもの急峻な峠が待ち構えておりC62の重連運転となる。

【「その2」は長万部駅発車までです】
 
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長万部機関区 C62 30 【昭和41年3月24日】
小樽から前補機としての仕業を終えたC62は下り「ていね」の前補機として小樽へ戻る運用。2時間ほどの待ち時間の間に給水・給炭・点検などが行われる。


長万部機関区 C62 30 【昭和41年3月24日】
昭和40年に刊行された交友社の「SL」No.1巻頭で、冬のC62重連急行「まりも」の記事に接した時の強烈な印象が忘れられない。写真の素晴らしさもさることながら、
鮮烈かつ流麗な文章を読んで鉄道少年だった私は「次の冬に必ず行く」と決心したことが思い出される。


長万部機関区 C62 2 【昭和44年2月22日】
これも小樽から前補機で来たC62。


長万部機関区 C62 2 【昭和44年2月22日】
併燃用の重油タンクがものものしい。


長万部駅 C62 27 【昭和42年3月8日】(この写真は「その1」にも掲載)
「105列車、4番線せっきーん」と構内放送があり、しばらくすると函館からの「ていね」が到着。給水スポート左には黒カバンとともに長万部機関区所属の機関士、
機関助士が待ち構えている。


長万部駅 C62 27 【昭和42年3月8日】(この写真は「その1」にも掲載)


長万部駅 C62 27 【昭和42年3月8日】
火床整理、給水、点検があわただしく行われる。


長万部駅 C62 44 【昭和43年2月27日】
満を持し待機していた前補機がゆっくりと後進する。


長万部駅 C62 44 【昭和43年2月27日】


長万部駅 C62 2+C62 32 【昭和43年2月24日】
本務機に力強く連結され、あわただしく制動試験が行われる。


長万部駅 C62 44 【昭和44年2月22日】
函館から到着した本務機。


長万部駅 C62 44 【昭和44年2月22日】


長万部駅 C62 2+C62 44 【昭和44年2月22日】
前補機は2号機。安全弁を噴き上げ緊張が高まる。


長万部駅 C62 2+C62 44 【昭和44年2月22日】


 
長万部駅 C62 3 【昭和45年3月2日】  
本務機は3号機。


 
長万部駅 C62 3 【昭和45年3月2日】
貫禄のある黒いカバンがよく似合う。


長万部駅 C62 32 【昭和42年3月6日】
この日の本務機は32号機。


長万部駅 C62 27+C62 32 【昭和42年3月6日】
前補機の27号機が連結された。


長万部駅 C62 27+C62 32 【昭和42年3月6日】


長万部駅 C62 27+C62 32 【昭和42年3月6日】


長万部駅 C62 27+C62 32 【昭和42年3月6日】


長万部駅 【昭和47年3月】
列車の先頭では重連運転の緊張が高まっている一方、小雪舞うホームに駅弁を買い求める人が降りてくる。


長万部駅 【昭和47年3月】  


 
 
長万部駅 【昭和47年3月】  
かにめし250円、鮭めし200円、ほっき貝めし200円、寿司150円…。


 
 
長万部駅 C62 2+C62 32 【昭和43年2月24日】  
改めて写真を見直すと出発寸前の前補機が安全弁を噴き上げているシーンが多いことに気がついた。


 
長万部駅 C62 44+C62 32 【昭和44年3月1日】  


 
 
長万部駅 C62 2+C62 15 【昭和46年3月19日】  
2輌のC62は駿馬か悍馬か、4人の乗務員の手綱さばき次第でこの先の険路の行く末が決まる。後志の山々を越え小樽まで140q、準備は整い103列車は発車を待つばかり。


 
 
長万部駅 C62 32+C62 2 【昭和44年2月17日】  
発車ブザーが鳴り一瞬の静寂を挟み前補機の重厚な汽笛、間髪を入れず本務機の汽笛が追随する。とにかく空転させないように慎重な操作で砂を撒きながらも思い切り
よく加速しなければならない。



 
 
長万部駅 C62 27+C62 32 【昭和42年3月6日】  


 
 
長万部駅 C62 2+C62 27 【昭和42年3月8日】  
凄い勢いで安全弁が噴き出した。


 
 
長万部駅 C62 2+C62 27 【昭和42年3月8日】  


 
 
長万部駅 C62 2+C62 27 【昭和42年3月8日】  


 
 
長万部駅 C62 44+C62 【昭和43年2月27日】  


 
 
長万部駅 C62 44+C62 【昭和43年2月27日】  


 
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長万部駅 C62 44+C62 【昭和43年2月27日】  
長万部の進入から、補機連結、発車までの眼前で展開する一連のシーンは煙と油の匂い、様々な音とともに何度訪れても鳥肌が立つような感激を味わうことが出来た。

【「その3」に続きます

 
函館本線 急客「ていね・ニセコ」その1 2019.1/1~4/30  
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